小鼻のあたりにできる黒ずみ。
イチゴのように見えるのでいちご鼻と呼ばれたりもします。
毛穴に詰まった角栓が酸化して黒くなった状態です。
毛穴トラブル用の石鹸で洗顔しても角栓はなかなか取れないといった経験者も多く、悩みの種になりがち。
そこで「オロナインで角栓が取れる!」と話題になりました。
びっくりするくらい角栓が取れるそうなんですが、本当のところどうでしょう?
今回はオロナインで角栓をとる方法について詳しく検証していきます。
Contents
オロナイン軟膏+毛穴パック

話題になったオロナイン軟膏で角栓を除去する方法は、オロナイン軟膏に毛穴パックも使うというものです。
「オロナインパック」と呼ばれています。
オロナインパックのやり方
①洗顔後に、角栓の気になる部分にオロナインをたっぷり塗る
②10~15分放置してから洗い流す
③毛穴パックシートを従来通りに使用する
と、こんな感じの流れで角栓を除去します。
オロナイン軟膏の成分
そもそもオロナインといえば、昔から馴染みのある万能薬です。
すり傷、切り傷、ヤケド、ニキビにいたるまでいろんな症状に使えるから、一家に一つは常備されているのではないでしょうか。

そんなオロナインに配合されている有効成分の中で、注目したいのはクロルヘキシジングルコン酸塩液という成分です。
このクロルヘキシジングルコン酸塩液には、抗菌作用と殺菌作用があります。
加えて、オリーブオイルが添加物として配合されています。
オロナインパックの効果
これらの成分から推察していくと、まずオリーブオイルが角栓と馴染みやすいので角栓をやわらかくしてくれるはずです。
つまり角栓と馴染ませることで、角栓が除去しやすくなるわけです。

そこに毛穴パックを併用すれば、角栓がゴッソリ取れるというのもうなずけます。
さらにクロルヘキシジングルコン酸塩液による殺菌効果もあるので、角栓除去と殺菌のW効果が期待できるという見解になります。
オロナインパック経験者の声


と、こんな声がたくさんあります。
たしかに黒ずみ解消に効果がありそうなんですが…。

角栓が毛穴に詰まる原因

ではここで、どうして角栓が毛穴に詰まってしまうのか少し振り返ってみましょう。
角栓は古くなった角質や汚れと、皮脂が混ざり合ってできるものです。
古くなった角質が留まっているのは、ターンオーバーが乱れているからです。
皮脂と混ざり合ってしまうのは、皮脂が過剰になっている状態だからです。

つまり「ターンオーバーを乱してはいけない」「皮脂を過剰分泌させてはいけない」ということです。
皮脂の過剰分泌や肌のターンオーバーの乱れは肌の乾燥が原因になることも多いので、スキンケアにおいては保湿が大切になってきます。

オロナインパックは乾燥を招く!?

肌の乾燥で角栓が詰まりやすくなるということは、肌を乾燥させてはいけないということです。
ところがオロナインパックでは、むしろ肌を乾燥させる可能性大です。
表皮まで剥がれるかも?
たしかにオロナインで乳化させてしまえば、角栓が取れやすくなります。
しかし、そこに毛穴パックという粘着力のあるシートを併用してしまうと、角質や角栓だけでなく表皮まで剥がれてしまう可能性もあります。
これは肌にとってかなりのダメージで、肌を思いっきり乾燥させてしまいます。

皮脂の分泌もより多くなり、角栓が取れてもすぐにまたできてしまう可能性が高いということです。
毛穴パックには注意も必要
そもそも毛穴パック自体、肌へのダメージになりかねないものです。
使いかたには十分気を付けなければいけません。
こちらもチェック
オロナインパックでゴッソリ取れる角栓が気持ちいいかもしれませんが、ごくごくたまにする程度にしておくべきだといえます。

また、パックのあとには絶対に保湿をするようにしましょう。
オロナインパックのその後は?
オロナインパックで角栓や角質がゴッソリ取れるという高評価の口コミは、どちらかというとオロナインパックをした直後の話です。
オロナインパックを続けていった人の感想


こういった意見がたくさんありました。
角栓が取れて気持ちがいいのはそのときだけで、あとあとは困ったことになることも多いということです。

美容の観点で考察

美容の観点で考察すると、オロナインパックは黒ずみ対策としてあまりおすすめはできないといえます。
オリーブオイルの効果で角栓を取りやすくするのはおすすめです。
しかしそれならオロナイン軟膏を使う必要はなく、毛穴パックも必要ないでしょう。
こちらのケア方法を試してみて!

絶対にダメとはいわないけれど…
オロナインパックを絶対にやめるべきだとはいいません。
しかし「乾燥」というリスクが高いことは心に留めておいてください。
そのうえで頻度を抑え、しっかりとした保湿対策をとる必要があります。
小鼻の黒ずみはとても気になるものですが、だからといってあせって失敗するようなケアをしてはいけません。
いずれはアップで見られても平気な肌を作れるようなスキンケアをしていきましょう!