ヒルドイドが保険適用外!?アトピー性皮膚炎患者は驚愕!

数年前からネットで話題になっているヒルドイド
おもに皮膚疾患をもつ患者に処方される保湿剤です。

そのヒルドイドが保険適用外になる危機に!
すると皮膚疾患がある人は、実費でヒルドイドを購入することになります。

なぜそんな現状に陥ったのか、どういった対応をするべきなのかを解説していきましょう。

ヒルドイドが話題

ヒルドイドは前述したように、医師が処方する「薬」です。
おもに保湿が必要な皮膚疾患に処方されています。
つまり高い保湿効果をもっているわけです。

そこで皮膚疾患とは関係なく「保湿クリームとして優秀!」といった声があがりはじめました。
現在はネット社会。
ネット上で有名なブロガーさんやモデルさんたちが「おすすめ」とつぶやけば、あっという間に話題になりますよね。

そしてヒルドイド人気が急上昇し、美容目的で処方する人が増え続けていったのです。

医療費を圧迫

ヒルドイドを処方するということは、7割を税金で負担してもらうということになります。

「ヒルドイドが300円くらいだった!コスパも最高!」といった口コミもみかけますが、それは700円を負担してもらってその値段ということですね。

皮膚疾患のある患者が保険適用で処方してもらうのは当然となっていますが、美容目的で保険を使われてしまうと問題です。
結果、美容目的のヒルドイド処方によって億単位の医療費が負担されてしまいました。

こうした現状が放置されるはずもなく、健康保険組合連合会からの「政策立案に資するレセプト分析」にてヒルドイドに触れる項目がとり上げられました。
ちょっと難しい文面になるので、なるべく簡単に解説してみます。

・保湿剤として処方されているヘパリン類似物質(ヒルドイドソフトほか)が、必要性の低い患者にも投与されている。

・ヘパリン類似物質の処方によって1年間に93億円の薬剤費がかかり、そのうちの7%ほどが「不必要な患者への処方」と目される。

・こういった現状を是正するためにヒルドイド、ワセリンの単品処方は保険適用外としたほうがいい。

・同質の薬剤は薬局でも購入できるので(もちろん保険適用外)、これからは「保湿剤の処方そのもの」を保険給付外にすることも検討したい。

といった内容になります。

つまりヒルドイドは単品での処方ができなくなり、ゆくゆくは処方自体を保険給付から外しましょうといった提案です。

ヘパリン類似物質はドラッグストアで購入可能

ヒルドイドの主成分はヘパリン類似物質になります。
ヘパリン類似物質は水分含有力をもっているので保湿効果が高いのですが、この成分が配合されたクリームはヒルドイドだけではありません。

ドラッグストアでも購入可能です。

・ヘパリンZクリーム

・アットノンクリーム

・ピアソンHPクリーム

・ノンアフターHPクリーム

・マーカムHPクリーム

・ノバルティスファーマHPクリーム

などがあります。

たしかにこれらのクリームをドラッグストアで購入となれば、300円程度で買うことはできません。
しかし皮膚科で処方してもらうにしてもヒルドイドの薬代だけでなく、診察料などもかかります。
そこまで大きく料金が変わるわけではありません。

「ヒルドイドがいい!」という情報によってヒルドイドばかりに目がいってしまうのかもしれませんが、ヘパリン類似物質の効果が欲しければドラッグストアで同質の商品を購入すればいいのです。

アンチエイジングにはならない

ヒルドイドはネット上で「アンチエイジングクリームとして優秀」といった評価を受けています。
すると肌老化が気になる女性はますますヒルドイドが欲しくなりますよね。

しかしヒルドイドは保湿剤です。
たしかに肌乾燥は、しわなどの肌老化を招きます。
だから保湿効果の高いヒルドイドは肌老化を「防ぐ」という観点ではいいのかもしれません。

ところが「アンチエイジング」という観点からはズレているといえます。
本気でアンチエイジングを考えるなら、そのための美容成分をとり入れるべきです。

たとえば肌のハリを支えているのは真皮層です。
真皮層ではコラーゲンエラスチンといった成分が弾力をつくっています。
肌をたるませたくないなら、こういった成分をとり入れます。

肌のバリア機能を担っているのは角質層です。
角質層ではセラミドが水分を挟み込んでバリアをつくってくれています。
肌の水分保持力を高めたいなら、こういった成分をとり入れていきます。

アンチエイジングには、自分の肌に欲しい効果をもつ成分をとり入れていくことが大切です。
ヒルドイドはあくまで保湿剤なので、アンチエイジングクリームの機能は果たせないと知っておきましょう。

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皮膚疾患をもつ人が苦しむことに

現在はまだ保険適用外になっていませんが、早ければ2018年には適用外になる可能性もあります。
すると、本当に皮膚疾患で苦しんでいる人も含めて実費負担ということになります。

中には生活保護を受けながら、子供のアトピー性皮膚炎にヒルドイドを処方してもらっている家庭もあるでしょう。
生活保護を受けている場合、医療費は無料にしてもらえるのが現状ですが、保険適用外となれば一気に全額実費となります。
いっぱいいっぱいで暮らしている家庭にとっては本当に苦しい負担になるでしょう。

そうならないためにも、この問題はしっかりと考える必要があります。
「単品処方はしない」という規定はほぼ確実になりそうですが、その後「処方そのものを保険適用外」となるのは避けたいですよね。

現状をよく理解したうえで、これ以上は美容目的で医療費を圧迫させないようにしなくてはいけません。

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