海外で話題になり、日本でも耳にするようになったゼラチンパック。
材料も身近なもので簡単にできてしまうから、スキンケアにもとり入れやすいでしょう。
しかしこのゼラチンパック、注意したい点がいくつかあります。
肌にダメージを与えないためにも、トライする前に作り方と注意点を詳しくみていきましょう。
ゼラチンパックとは
ヴィクトリアズ・シークレットのモデルとして有名なカーリー・クロスさん。
以前は日本製の「ビオレ毛穴パック」がお気に入りだったそうですが、今では自作のパックを愛用中と雑誌のインタビューでコメントされました。
そのコメントが発端で広まった自作のパックというのがゼラチンパックです。

そう、ゼラチンパックは自分で簡単に作れてしまう毛穴パックのことなのです。
※ほかにも保湿目的の「ゼラチンパック」がありますが、ここでは角栓除去のためのゼラチンパックをご紹介します。
美容効果と目的
毛穴の汚れはクレンジングだけではなかなか落としきれません。
そこから角栓ができてしまうと、イチゴ鼻(黒ずみ毛穴)といった毛穴トラブルに頭を悩ませることになってしまいます。
角栓とは
毛穴の中で古い角質と皮脂、汚れなどが混ざりあってできるものです。
この角栓によって毛穴が塞がれてしまうと、毛穴トラブルやニキビの原因になります。

そこで毛穴パックをしたりピーリングをしたりと、毛穴の汚れや詰まりを落とすために頑張る女性はたくさんいます。
ゼラチンパックはそんな毛穴パックの一種になります。
毛穴の黒ずみや角栓、汚れをとり除き、スッキリさせる効果があります。
保湿効果もある!?
個人の感じかたによりますが、ゼラチンパック使用後に「しっとりする」といった感想も多いようです。
これはゼラチンに含まれているコラーゲンが関係していると推測されています。
コラーゲンは分子が大きいので、肌に塗布しても真皮層までは届きません。
しかし保湿効果はあるので一時的にしっとりするのです。
しかしどちらかといえば、ゼラチンと一緒に使用する牛乳のほうが肌への効果が高いと推測できます。
牛乳に含まれているタンパク質には老廃物を取り除く作用(ピーリング効果)があります。
また、SODという酵素も含まれていて、これはエイジングケアに欠かせない酵素の1つです。
こういったゼラチンと牛乳の作用から、ゼラチンパックには毛穴をきれいにする効果だけでなく、美肌効果も期待できるということになります。
ゼラチンパックの方法

ではゼラチンパックの方法をみていきましょう。
ゼラチンパックは牛乳とゼラチンで作ります。
どちらも食品で口に入れるものなので、市販の毛穴パックよりも安全な印象ですね。
ただし牛乳にアレルギーのある人は使用できないので注意してください。
・牛乳…大さじ1

・電子レンジ
・(あると便利の)刷毛
たったこれだけで手軽に作ることができます。
刷毛(ハケ)があると顔に塗るとき便利なのですが、なくても大丈夫です。
ゼラチンはパウダー状のものが溶けやすくて、楽にパックを作れます。
作り方
①ゼラチンと牛乳を耐熱容器に入れ、よく混ぜ合わせる
②そのままラップせずに、電子レンジ500Wで20秒~30秒加熱
(加熱し過ぎると固まってしまうので注意)

③温かいうちにとろとろのハチミツ状になるまで手早く混ぜます。
これでできあがりです。
ゼラチンの濃度が低いとちゃんと固まってくれません。
ゼラチンと牛乳を混ぜ合わせてレンジにかける前の段階は、ボロボロしてるくらいの固さがちょうどいいです。
レンジにかける前にトロトロの固さを求めないようにしましょう。
パックのやり方
できあがったパックが適度な温度になったら、小鼻などの角栓が気になる部位に塗っていきます。(※ヤケド注意)
そのまま放置してしまうと次第に固まってしまうので、粗熱がとれたら手早く塗ってしまいましょう。

塗り終わったら10分~20分ほど放置してパックが乾くのを待ちます。
パックが乾いたら外側からゆっくりとはがしていきます。
パックが乾燥して肌に貼りついてしまっているときは、無理やりはがさないようにしましょう。
お湯やぬるま湯で濡らし、パックをやわらかくしてはがしてください。
アフターケアをしっかり!
毛穴パックのあとは毛穴が開いています。
そのままにしないで収れん化粧水や冷やした化粧水をつかい、毛穴を引き締めるようにしてください。

化粧水で肌を整えたら、しっかりと保湿ケアで肌を潤わせてください。
ゼラチンパックの注意点

ゼラチンパックに限らず毛穴パックというものはすべて、角栓が目に見えて除去できるから楽しいものです。
しかし角栓と一緒に角質層も剥がれてしまう危険性があるものです。
ゼラチンパックは牛乳とゼラチンという食材でできていますが、こういった点は同じだということを忘れないようにしてください。
毛穴パックはリスクもあるから注意!
楽しくても10日~2週間に1度を限度としておきましょう。

また、使用後は角質層がはがれた状態なので肌が非常に乾燥しやすくなっています。
そのために保湿が必要だということも忘れないでくださいね。
欧米女性と日本女性は肌質が違う
有名なモデルさんも愛用してるのにそんなにリスクがあるの?と不思議に思う人もいるはずですね。
それは、ブームのきっかけになったカーリー・クロスさんは白人系のアメリカ人だからです。
欧米人(白人系)の肌は日本人の肌よりも、かなり表皮の層が厚くなっています。
欧米のエステでは施術の前に必ずといっていいほどスクラブやゴマージュを勧めます。
そういった処理をしないと、美容成分が浸透しにくいくらい表皮層が厚くなっているからです。

表皮の厚さが日本人女性と違うことから、毛穴パックへのリスクも欧米人の場合は低いのです。
上手な毛穴ケア
毛穴の詰まりを除去することはスキンケアにおいて大切なことです。
しかし毛穴パックを乱用しないようにしなければいけません。
上手な毛穴ケアとは、まず肌に負担をかけ過ぎないことです。
頻度を守って、肌を傷めないように毛穴ケアをしてくださいね。