うっかり紫外線対策を忘れて、肌が赤くなっている!
そんなとき、どんなケアをしておくべきなのでしょうか。
今回は日焼けしてしまったときの、肌を少しでも早く白く戻す対策についてです。
Contents
日焼けの段階
日焼けは、ほとんどの場合2段階の変化をします。
まず赤くなりヒリヒリとした状態、この段階をサンバーンといいます。
サンバーンは「肌がヤケドした状態」と考えてください。
UV-Bは波長が短く、ほとんどが表皮までしか届きませんが、その代わり肌への影響力が強烈です。
このUV-Bがサンバーンを引き起こします。

そして、そこから肌が黒くなるサンタンという状態へ変化していきます。
紫外線から肌を守るために、「皮膚がメラニンを大量に排出している状態」です。
肌が赤く、ヒリヒリした状態。
皮膚がヤケドしている。
・サンタン
徐々に肌が黒くなった状態。
メラノサイトからメラニンが大量に生成されている。
日に焼けてしまったときは、「サンバーンの段階でどうケアするか?」が大事なポイントになります。
メラニン色素の仕組み
サンタンは、メラノサイトによって引き起こされる症状です。
肌が紫外線を吸収すると、「肌を守ろう」という自己防衛システムが働きます。
それがメラノサイトによって生成されるメラニン色素です。
メラニン(黒い色素)に、紫外線を吸収させようとしているのです。
紫外線にあたってから数日かけて徐々に黒くなっていくのは、メラニン色素が角層まで上がってくるのに時間がかかるからです。

こういったメカニズムから、肌が赤くなるくらい紫外線を浴びると、徐々にサンタンに移行するのはいたしかたありません。
しかし適切なケアをすることによって、その後より早くメラニンを排出することが可能になります。
つまり、早く肌を白く戻せるようになるのです。
時間勝負!日焼け直後のケア方法

肌が紫外線を吸収してしまうと、時間経過とともに肌が変化していきます。
だから時間勝負!
日焼け直後はしっかりとケアしておきましょう。
日焼け後の肌はターンオーバーも大きく乱れるので、肌コンディションを整えるためにも大切なケアです。
直後のケア・3ステップ
1・肌を冷やす
まずサンバーンの状態になったら、肌を冷やして炎症を少しでも抑えるようにしましょう。
水風呂につかったり、冷水で赤くなった部分を冷やしていきます。
シャワーで冷やす場合は、水圧が直接肌にあたらないようにタオルでカバーしてからシャワーをあてます。

ただし炎症がひどい場合は、タオルを使わずに水圧を低くしてシャワーをあててください。
繊維が肌にくっついてしまう可能性もあるので…。
肌が傷ついている状態なので、とにかく「刺激を与えないように冷やす」ことが大切です。
なるべく肌に刺激を与えないように冷やすのですが、タオルを肌にあてるかどうかは注意をしてください。
2・保湿で水分補給
肌を冷やし終わって、火照りが治まったと感じたら保湿をしていきます。
炎症後の肌は熱でたくさん水分を奪われているので、かなり乾燥しています。
色素沈着や肌荒れが起きやすい状態になってしまうので、しっかりと保湿してください。

コットンに普段よりもたっぷりの化粧水を含ませて、肌にしばらく乗せておくといいでしょう。
できれば敏感肌用の化粧水といった、より高い保湿力のあるものを使ってください。
しっかりと肌が水分補給できたら、乳液やクリームで保湿成分をとり入れます。
保湿成分をチェック
肌が炎症している段階で、美白成分をとり入れるのは要注意。
美白成分は肌に刺激を与えるものが多く、肌を乾燥させる可能性があるからです。
3・繰り返す
日焼けの度合いが強くてすぐに火照りが戻ってしまった場合は、もう1度冷やすところから繰り返してください。
日焼けした後のケア方法

日焼け直後に「冷やす」と「保湿」ができたら、その後のケアもがんばっていきましょう。
より早く肌を白く戻すことができます。
美白化粧品の使い方
まず肌の炎症が治まったら(赤みが引いたら)、美白化粧品をとり入れます。
美白成分もいろいろ!
ただし日焼けによってターンオーバーも乱れている可能性が高いので、保湿成分も外せません。

そこでおすすめは、化粧水で美白成分(ビタミンC誘導体がおすすめ)をとり入れ、できればさらに美白美容液をプラス。
そこへ保湿機能が高いクリーム(または乳液)を使う、といったケア方法です。
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンCを肌に浸透しやすくした成分。
(正確には体内の酵素反応によってビタミンCに変換される仕組みの成分)
ピーリング
ピーリングは古い角質をとり除いてくれるので、肌をより早く白く戻すのに有効な方法です。
ただし肌への刺激が強いので、日焼けしてから1~2週間ほど経ってからにしておきましょう。
正しいピーリング方法は?
インナーケアもプラス
紫外線の刺激は活性酸素を増やして、メラノサイトの働きを活発にしてしまいます。
そこで活性酸素を少しでも減らすために、抗酸化作用のある食品を多くとり入れるようにしましょう。
抗酸化作用とは?
活性酸素の働きを抑制(または活性酸素を除去)して、体の酸化(=老化)を抑える作用のこと。
抗酸化作用のある成分は、ビタミンCとリコピンが代表的です。
これらが多く含まれている食品を意識してください。

ただし柑橘系、キュウリ、パセリにはソラレンという光毒性をもつ成分が含まれています。
光毒性とは、紫外線に過敏に反応する性質のことです。
紫外線の感度が上がってしまうので、とり入れるのは避けておきましょう。
抗酸化作用について詳しく!
睡眠でターンオーバー促進
良質な睡眠は、肌のターンオーバーを促進するために欠かせません。
睡眠とターンオーバーの関係
睡眠時に分泌される成長ホルモンが、ターンオーバーを促進してくれます。
成長ホルモンの分泌量が減ると、ターンオーバーが乱れることに!
肌をより早く白くするために、良質な睡眠をとっていきましょう。

就寝前にモバイルなどのブルーライトを見ていると、脳に刺激が残って熟睡できなくなるので注意してください。
日焼けをしても諦めない
日焼けをした後にどうケアするかで、肌が白く戻るまでの時間が全然違います。
日焼けしてしまっても諦めずに、早く白い肌をとり戻してください。