SNSなどの口コミで話題になったヒルドイド。
とても保湿力が高いクリームです。
ヒルドイドの噂を耳にすれば、ちょっと試してみたい…と思う人も多いでしょう。
しかしヒルドイドは普通のスキンケア商品ではありません。
まずはその入手方法や注意点など、基本的なことを知っておいてください。
Contents
ヒルドイドとは
ヒルドイドは本来、保湿機能が必要な皮膚疾患に処方される「保険適用の処方薬」です。
かなりポピュラーな処方薬で、保湿薬といえばヒルドイドかワセリンが処方されるのが一般的です。

しかしワセリンが「油分のフタ」として皮膚を保湿するのに対して、ヒルドイドは皮膚に浸透して水分を留める働きをします。
この保湿力が、ヒルドイドを注目させるきっかけとなったのです。
ヒルドイドの効果
ネット上で話題になっているヒルドイドの効果は、大きく分けて3つあります。
1・高保湿効果
まずは高い保湿効果です。

もっちりと内側から保湿されるような感覚があると、ネット上で高く評価されています。
2・血行促進効果
ほかにもヒルドイドには火傷や傷跡を治すための血行促進効果もあります。
この血行促進効果が肌のターンオーバーを整え、シミやくすみにも効果があるとささやかれました。
3・抗炎症作用
さらにヒルドイドは皮膚疾患に処方される薬なので、抗炎症作用ももっています。
この作用によってニキビや肌荒れが改善されやすくなったとの口コミも。
ヒルドイドは薬です!
こんなふうにヒルドイドの効果が伝わってしまうと、使ってみたい!と思ってしまいますよね。
しかし、あくまで「処方薬」です!
ヒルドイドには処方箋が必要

薬は薬でも、ドラッグストアで購入できる塗り薬ではありません。
ヒルドイドは医師が処方しなければ手に入らない薬です。
つまり医療機関を受診しなければいけません。

ネット上では、200~300円で安い!ともいわれていますが、それは保険が適用されて3割負担になった単品の価格です。
そのほかにも初診料や処方料など、医療機関に支払うお金が必要になります。
3割負担の意味を考える
ここで気にして欲しいのは「3割負担」の文字。
処方薬であり、保険適用でヒルドイドを手に入れるということは、ほかの7割を税金で負担してもらうことになるのです。
皮膚疾患があるなら処方されて当然なのですが、美容目的となると話が違ってきます。

乾燥がひどかったり、敏感肌の人なら「医療目的」といえます。
自分の肌の場合は医療になるのか、美容になるのか、線引きが難しい人もいるでしょう。
しかしきちんと見極めたうえで、良識の範囲で使用しなくてはいけません。

実際にヒルドイドの処方が医療費を圧迫し、政策立案に定義されるまでになりました。
これは本当に皮膚疾患でヒルドイドを必要としている人にとって切実な問題です。
こちらもチェック
代用できる薬もある

皮膚疾患ではないけど使ってみたい…といった場合は、同じような効果が見込める市販薬を試してみましょう。
ヒルドイドの主成分はヘパリン類似物質と呼ばれるものです。
同じくヘパリン類似物質が配合されているクリームは…。
・アットノンクリーム
・ピアソンHPクリーム
・ヘパリンZクリーム
・ノバルティスファーマHPクリーム
・マーカムHPクリーム
・ノンアフターHPクリーム
などがあります。
たくさんあるのでドラッグストアで配合率などを確認しながら、現品を手に取ってみてください。
輸入品には注意
ヒルドイドは海外でも販売されています。
だから輸入品を購入する手段もありますが、トラブルや安全性を考えると少し怖い気もします。
輸入品にはくれぐれも注意してください。
受診する症状のときに…
ヒルドイドに興味があったとしても、受診するような症状のときに使ってみることにしましょう。
美容目的で試してみたいときは、代用できる薬で我慢してください。