口周りばかりかゆくなる。
口元が荒れたり、赤くなる。
そんな人は要注意。
原因と対策をチェックして早期解決を目指しましょう!
Contents
口周り、口元のかゆみの原因
口周りや口元がかゆくなる原因は、大きく分けると3つあります。
1・外的要因
1つめの外的要因の多くは乾燥によるものです。
目の周りは乾燥しやすいことで有名ですが、口周りもとても乾燥しやすいパーツです。
目の周りと同じように皮膚が薄くて皮脂腺が少なく、負担もかかりやすい場所だからです。

乾燥の季節やアレルギーの時期になるとかゆみが出るといった場合は、まず肌乾燥が原因と思っていいでしょう。
ほかにも口周りをカミソリなどでムダ毛処理している人は、かなり乾燥しやすくなります。
こうした外的要因によって口周りの肌が乾燥するとバリア機能が低下して刺激物が侵入しやすくなり、荒れたりかゆみが出たりしていきます。(下図参照)
・乾燥の季節にかゆくなる
・カミソリで剃っている
・口周りを舐めるクセがある
・落ちにくい口紅を使用している(落とすときに強くこすっている)

2・内的要因
胃と口はとても密接な関係になっています。
そのため胃が不調になると、口周りにも影響が出て荒れることも…。

香辛料やコーヒー、お酒といった刺激物が好きな人、胃に負担がかかるような消化の悪いもの(油分は注意!)が好きな人は日常的に胃に負担をかけているので内的要因を疑いましょう。

じつは甘い物も胃の粘膜にダメージを与えるので、スイーツ好きも要注意です。
・暴飲暴食をしてしまった
・ストレスが溜まっている
・睡眠不足(ターンオーバーが乱れている)
・妊娠中、産後などでホルモンバランスが崩れている

3・疾患による原因
口周りがかゆいだけでなくピリピリと痛いように感じたら、口唇ヘルペスといった皮膚疾患が原因になっている可能性があります。
口唇ヘルペスは接触で感染する感染症です。
感染したヘルペスは神経節に棲みつき、疲労やストレスで免疫力が落ちたときに症状が現れます。

感染症ときくとなんだか怖く感じますが、口唇ヘルペスは大変ポピュラーな疾患。
幼少期から30代までで、約半数の人は感染してしまうというデータもあるほどです。
症状がまったく出ない人もいるので、感染している自覚がないケースも多くあります。
口唇ヘルペスは自然治癒もしますが、ウイルスが増殖すると潜伏しているウイルスも増殖します。
すると再発頻度が高くなってしまうので早期治療が大切です。
口唇ヘルペスの疑いを感じたらすぐに医療機関を受診し、ひどくなる前に治療してしまいましょう!
・熱やほてりを感じる
・赤く腫れている
・アゴ下のリンパ節が腫れているように感じる

こういった症状を感じたら早めに医療機関の受診を検討してください。
治療が早ければ早いほど回復も早くなります。
かゆみの改善策

口周りのかゆみが気になったら外的要因、内的要因に合わせて対策をとっていきましょう。(皮膚疾患の疑いがあるときはまず医療機関へ!)
外的要因のケア方法
外的要因でかゆみが出ているときには、前述したように肌の乾燥が原因です。
正しい乾燥対策で早期解決できます!
1・保湿する
乾燥対策にはまず保湿です。
ただし効果的な保湿成分をとり入れるようにしてください。
かゆみが出ているなら肌のバリア機能が低下していると考えられます。
肌のバリア機能を担っているのは角質層。

そして角質層内で水分を保っているのはセラミドという成分です。
角質細胞間脂質の約4割を占める主成分で、バリア機能を保つために必要。
だからセラミドを補うことでバリア機能が回復し、早期解決の近道になります。
セラミド成分配合のスキンケア用品でしっかり保湿していきましょう。
2・刺激を与えない
せっかく保湿ケアをしても、口周りに刺激を与えてしまっては元も子もありません。
健康な口元になるまで刺激は厳禁です。
・口元を舐めない
・刺激の強いクレンジング剤を避ける(メイクを落ちやすいものにする)
食事の際に口元が汚れたら、必ずやさしく拭いて清潔にしてください。
おすすめは赤ちゃん用の口拭きティッシュ。
やわらかいガーゼ素材のハンカチでもいいでしょう。
アルコールタイプのウェットティッシュは肌を乾燥させるのでNGです。

内的要因のケア方法
内的要因のかゆみなら、乾燥が原因の場合より改善に時間がかかります。
しかしそのままにしていてもかゆみは改善できません!
基本は生活習慣の見直しになるので、口元のケアだけでなく体全体のケアにもつながります。
これを機会に改善していきましょう!
1・良質な睡眠をとる
睡眠は肌のターンオーバーを整えるためにとても大切です。
しっかりと良質な睡眠をとるようにしてください。

就寝前にスマホやタブレットを使用する人が増えていますが、するとブルーライトが脳に刺激を残してしまい、良質な睡眠がとれなくなります。
スマホやタブレットは少なくても就寝の1時間前に終了し、ゆったりとストレッチなどをしながら過ごしましょう。
それからベッドに入ると良質な睡眠がとりやすくなります。
2・栄養バランスをとる
香辛料などの刺激物を避け、消化が良くて栄養のあるものをとるようにしていきます。

栄養は偏らないように、バランス良くとることがポイント。
とくにビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEといった栄養素は肌の健康に深く関係しています。
積極的にとりいれていきましょう。
・ビタミンB2…肌の健康を保つ
・ビタミンC…肌にハリを与える、色素沈着を防ぐ
・ビタミンE…肌の酸化を抑制する
3・ストレスを溜めない
ストレスはホルモンバランスを崩し、肌の健康にも影響を与えてしまいます。

ストレス社会の中で心のケアは難しいかもしれませんが、これは体の健康のためにも大切な要素です。
適度な運動や気持ちが明るくなる趣味をもち、ストレスをじょうずに発散できるようにしていくことが大切になります。
かゆみ改善は肌老化も防ぐ!?
肌の乾燥は肌老化を招きます。
乾燥からシワやたるみができるからです。
つまりかゆみ対策をとって肌の水分量を上げるようにすることは、肌老化防止にもなるわけです。
よりいっそう力を入れてケアしていきましょう!
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