乾燥の季節に入ると肌の乾燥も気になるようになります。
それは湿度という外的要素が肌にも影響するからです。
そこで活躍してくれるのが加湿器。
湿度を上げることで肌の乾燥対策になってくれます。
肌が乾燥する原因

寒い季節になると血行や皮脂量が停滞することによって肌が乾燥しやすくなります。
さらに空気が乾燥することで肌の水分量はますます低下しがちに…。
肌のために欲しい湿度は40%~60%といわれていますが、環境によってはそれを下回ってしまうからです。

そこでてっとり早く湿度を上げてくれるのが加湿器です。
湿度を上げることで肌の乾燥を防ぐことができます。
乾燥による小じわが気になる人は、ぜひ加湿器の導入を検討してみましょう!
もちろん顔だけじゃなく、ボディや髪の乾燥対策にもなります。
加湿器のネット説を検証
「加湿器 肌」で検索してみると、意外にも「肌に良くない」という説がチラホラと目につきます。
検証してみると「加湿器のスチームが肌に不衛生」といったものが多いようです。
しかしそもそも加湿器は美顔器ではないので、スチームを肌に直接あててはいけません。
「ただの水分」を肌に含ませても保湿にはならず、肌内部の水分と一緒に蒸発してしまうのでかえって肌を乾燥させてしまいます。
加湿器のあるあるなのですが、スチームを直接肌にあてないようにしましょう。

空気が乾燥すると肌も乾燥しやすくなるという事実からもわかるように、湿度を上げることで肌の乾燥を防げるというメリットはちゃんとあります。
一方でお手入れをちゃんとせずに雑菌を部屋にまきちらすことになったり、湿度を上げ過ぎてカビを生やしてまうと、たしかに肌にとってはマイナスになってしまいます。

だからお手入れや湿度の調整に気をつけて衛生的に使用していかなくてはいけません。

加湿器の種類

では肌の乾燥対策に加湿器を買ってみよう!と思っても、加湿器って本当にたくさんの種類がありますよね。
じつは加湿の方式も機種によって違いがあり、それぞれ特徴があります。
単純に加湿器ならどれでもいいというわけではなく、自分の使いたい環境に合わせて賢く選びましょう!

加湿器は大きく分けて「スチーム式(加熱式)」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式」の4種類。
それぞれの特徴を簡単に解説していきますので参考にしてください。
スチーム式(加熱式)
スチーム式は水を温めて蒸気を放出させる仕組みになっています。
水が沸騰しているわけですから、カビや雑菌は死滅しているので衛生的。
構造がシンプルなので低価格帯のものが多く、短時間で加湿ができます。

一方で電気代が高くなりがちだったり、吹き出し口が熱くなるので火傷といったリスクがあります。
スチーム式(加熱式) | |
仕組み | 水を蒸発させ、湯気で加湿する |
速度 | ◎ 早い |
電気代 | △ ほかのタイプより高い |
メリット | ・スピーディーに加湿できる
・お手入れが簡単 ・衛生的 ・加湿量が一定 |
デメリット | ・熱くなるのでヤケドに注意が必要
・電気代がかかる |
気化式
気化式(ヒーターレス)は水分を含ませたフィルターに風をあて、湿った空気を放出することで加湿する仕組みです。
火傷の心配はなく、電気代も少ないのでスチーム式のデメリットがありません。

逆にスチーム式のように加熱しないので雑菌の繁殖があり、お手入れをちゃんとしないと不衛生になってしまいます。
また、動作音が大きいものが多いので寝室には向きません。
気化式(ヒーターレス) | |
仕組み | 湿ったフィルターに風をあてて加湿する |
速度 | △ 遅い
※製品によっては風量が高く、早く加湿できるものもある |
電気代 | ◎ 安い |
メリット | ・省エネ(コスパがいい)
・安全性が高い ・加湿し過ぎない |
デメリット | ・加湿に時間がかかる
・こまめなお手入れが必要 ・動作音が大きくなりがち |
超音波式
超音波式は振動で水を霧状(ミスト)にして空気中に放出し、加湿する仕組みになっています。
気化式と同様に熱くならないタイプです。
電気代もあまりかからず、価格も安いものがそろっているし、デザインも可愛いものがあるのでインテリア性が高い。

しかし放出される水の粒子が大きいため結露ができやすかったり、加湿しきれずに落下することもあって加湿速度が遅くなります。
超音波式 | |
仕組み | 超音波の振動で水の粒子を飛ばして加湿する |
速度 | △ 遅い |
電気代 | ◎ 安い |
メリット | ・省エネ(コスパがいい)
・安全性が高い ・アロマができる ・デザイン性が高い(小型もある) |
デメリット | ・結露ができやすい
・加湿に時間がかかる ・こまめなお手入れが必要 |
ハイブリッド式
ハイブリッド式には超音波式に加熱式をプラスした「超音波ハイブリッド式」と気化式に加熱式をプラスした「気化ハイブリッド式」とがあります。
2種類の加湿器のいい所を組み合わせたようなイメージ。

超音波ハイブリッド式は水を内部で加熱し、霧状にして放出することで加湿する仕組みです。
気化ハイブリッド式は湿らせたフィルターを送風と温風によって蒸発させて加湿する仕組み。
どちらも電気代は比較的安めで加湿速度も早めですが、機体が大きくなりがちなのでリビング向け。
超音波ハイブリッド式 | |
仕組み | ヒーターで加湿してから霧状にして加湿する |
速度 | ○ 早め |
電気代 | ○ 安め |
メリット | ・衛生的
・吹き出し口は熱くならない ・音が静か ・加湿速度が早め |
デメリット | ・こまめなお手入れが必要
・水の交換が必要 ・大型 |
気化ハイブリッド式 | |
仕組み | 湿ったフィルターに温風をあてて加湿する |
速度 | ○ 早め |
電気代 | ○ 安め |
メリット | ・吹き出し口が熱くない
・加湿速度が早め |
デメリット | ・こまめなお手入れが必要
・こまめな水の交換が必要 |

カビには注意!
部屋の湿度を保つことは肌にとってメリットがありますが、湿度を上げ過ぎてカビを増やさないようにしなくてはいけません。
とくに和室はカビが増えやすいので注意が必要です。
加湿器は衛生的に使用することがポイントになるので、じょうずに使ってくださいね!
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