「洗顔を冷水でしめる」という美容法はずいぶん前から耳にします。

そこにはどんな効果があるのか、噂はホントなのかウソなのか検証してみましょう。
冷水洗顔の意味
まず最初に「冷水でしめる」と「冷水洗顔」について解説しておきます。
「冷水でしめる」=「冷水洗顔」と連想する人も多いはずだからです。
別にそれは間違いではありません。
冷水でしめることを冷水洗顔と呼んでもいいでしょう。
しかし気をつけておきたいのは「冷水洗顔の方法」についてです。

洗顔を冷水でしめることはいいのですが、冷水をつかって洗顔するのはN.G!
なぜなら30℃以下の温度では皮脂が固まったままになるので、汚れがちゃんと落とせなくなるからです。
洗顔の最後に「冷水でしめる」のはO.K、「冷水で洗顔」はN.G。
これを冷水洗顔の基本としてウソとホントの話を進めていきましょう。
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毛穴が引き締まる
さて、冷水洗顔といえば「毛穴が引き締まる」という効果が有名ですね。
ところがこれは残念ながらウソ!と言わなくてはいけません。

冷水によって一時的に毛穴がキュッと縮むことはあっても、それはあくまで短時間だけ。
だいたい30分程度の効果だと思ってください。
毛穴の大きさはそもそも変わるものではなく「肌の乾燥によって目立つようになる」「肌のたるみによって目立つようになる」など、なんらかの要因で目立ってしまうものです。
だから肌コンディションそのものを改善して、毛穴が目立たないようにキメを整えていくしかありません。
美容成分が浸透しない
冷水によって(一時的でも)毛穴がキュッと縮むから、化粧水などの美容成分の浸透が悪くなるような気がする。
こういったイメージから「冷水でしめると化粧水が入らなくなる」という噂もチラホラ。
しかしこれもウソ!と言わせていただきます。

なぜなら化粧水の美容成分は毛穴が吸収するものではないからです。
化粧品の美容成分は肌の表面にある角層から浸透していくものです。
だから毛穴が縮んでいても化粧水の浸透には影響しません。

ただし肌が冷たくなっている状態は浸透力を下げることになります。
ハンドプレスで肌を温めながら浸透させていってください。
毛穴の働き
せっかくなので毛穴の働きについても少し触れておきましょう。
毛穴の中には皮脂腺があり、そこから皮脂が分泌されています。
だから構造的に毛穴の中は皮脂が充満しているのです。

その皮脂が角質と混ざると角栓となり、毛穴トラブルのもとになったり、ニキビのもとになったり…。
そんな理由から「皮脂が嫌い!」「皮脂をしっかりと落としたい!」といった人も少なくありません。
しかし皮脂も肌にとって大切な役割をもっています。
保湿の役割もあるし、抗菌機能もあるし、保護する働きもあります。
皮脂が完全に肌からなくなってしまったら大変なことになってしまうのです!
たしかに過剰な皮脂は肌トラブルのもとになるので、バランスが大切。
皮脂の量をコントロールしていくことがスキンケアにおいて大きなポイントになることを忘れないでください。
美容効果がある
洗顔を冷水でしめることに美容効果があるのか、ないのか。
1番気になるところですが、これはホント!だから安心してください。

冷水に毛穴を引き締める効果はありませんが、冷水によって肌に温度差ができることで血行が促進されます。
血液の循環が良くなれば肌への栄養も届きやすくなります。
また、肌への刺激によってコラーゲンの生成機能がアップすることも予測できます。
こういった理由から冷水でしめることに美容効果はたしかにあると考えられるのです。

ただし洗顔の基本は「ぬるま湯」なので、最後に冷水でしめてもそこまでの温度差は生じません。
しっかりと温度差を与えたいときには洗顔後に「蒸しタオルで温めてから冷水でしめる」くらいの刺激を与えましょう。
ちょい足しでお得!
洗顔の最後に冷水でしめるのは、簡単な「ちょい足し行動」です。
それで美容効果がアップするならお得なので、お肌の調子が上がるようなら毎日とり入れてみてください。
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