最近肌が乾燥しがちと思っていたら、なんだかチクチクするような?
そう感じたら敏感肌のサインです。
では何が原因で敏感肌になってしまったのでしょうか。
どんなスキンケアで対処するべきか、治し方と一緒にみていきましょう。
Contents
敏感肌とは
敏感肌とは、スキンケアの後や洗顔の後など、何か肌に刺激を与えるとヒリヒリしたりチクチクしたりする肌状態のことです。
肌がとても敏感になっている状態…つまり感受性が高くなっている状態です。
体質的にもともと敏感肌の人もいますが、加齢とともにだんだん肌が過敏になってくる人もいます。
ちなみにアトピー性皮膚炎や光線過敏症といった皮膚疾患は敏感肌ではなく、疾患肌となります。
敏感肌は仲間はずれ?
敏感肌は「肌が敏感な状態に傾いている」わけですが、じつは明確な定義がありません。
「敏感肌」という病名があるわけでもありません。
アトピー性皮膚炎などは前述したように、疾患肌に区別されます。
肌質も「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」の4種類で区別され、「敏感肌」という肌質はありません。

しかし最近では敏感肌に悩む人が非常に増えています。
そんな現状なので、市場にも「敏感肌用」としたスキンケア商品やメイク用品が並ぶようになりました。
いずれは「敏感肌」が、正式な疾患になったり肌質になる日が来るかもしれません。
乾燥肌から敏感肌へ

乾燥肌と敏感肌は間違えやすい…というより、乾燥肌の延長線上に敏感肌があります。
だから肌が乾燥するな…と思っていたら、いつの間にか敏感肌になっていたということもよくある例です。
乾燥肌とは
乾燥肌も敏感肌と同様に明確な定義はありませんが、肌内部の水分が足りていない状態です。
肌の水分量は40%~50%が理想的といわれていますが、平均は30%~40%くらい。
そこで肌水分量が30%以下の状態が続くようなら、乾燥肌と位置付けてもいいでしょう。
脂性肌(オイリー肌)で肌に乾燥は感じていなくても、じつは肌内部が乾燥しているインナードライ(隠れ乾燥肌)の人もいます。
インナードライってどんな状態?
こうした肌の水分量が足りていない状態は「バリア機能の低下」を意味しています。
バリア機能低下と乾燥肌
肌のバリア機能とは、その名の通り肌を守る機能のことです。

この機能は肌の1番外側の層である角質層によってサポートされています。
ところがこの角質層内の水分量が低下してしまうと、バリアもスカスカになってしまいます。
これが「バリア機能の低下」と呼ばれる状態です。
乾燥肌の場合、もちろん角質層内の水分量も低下しています。
だからバリア機能も低下しているのです。
敏感肌の原因

こうしたバリア機能低下の状態は、肌内部へ外部刺激を侵入しやすくしていまいます。(下図参照)

そしてちょっとした外部刺激にも反応するようになり、敏感肌になってしまうのです。
これが「乾燥肌から敏感肌へ発展する」仕組みになります。
つまりただ単純に肌の乾燥が敏感肌の原因ともいえるのですが、ここでほかの要因も重ねて考えておきましょう。
なぜなら「アレルゲンに反応しやすくなる要因」や「バリア機能を低下させる要因」はほかにもあるからです。
ぜひ自分と照らし合わせてみて、心当たりがあるならその要因を排除するようにしてください。
1・アレルギー体質
もともとアレルギー体質の人は、やはり敏感肌にもなりやすいと考えてください。
肌内部に侵入したアレルゲン物質に対して反応しやすいからです。

とくに現代では、食物や花粉に対してアレルギー反応を示す体質の人が増えています。
約15%の人が、なんらかのアレルギーをもっているといわれているほどです。
こうしたアレルギー体質の場合、免疫力をアップする努力が必要になります。
注目の乳酸菌をとり入れてみてはいかがでしょう。
腸内環境から免疫力を高めよう!
2・腸内環境の悪化
どうして乳酸菌が免疫力を高めるの?と不思議に思うかもしれませんが、最近では腸内環境と免疫機能に深いつながりがあるとして注目されています。
悪玉菌が優勢になることで免疫力が低下することがわかったからです。

そもそも「腸は肌を映す鏡」といわれるくらい、腸内と肌とは密接に関係しています。
・善玉菌が減少するとビタミンB群の生成力が少なくなる
→ニキビができやすくなる
・腸壁から毒素が吸収されやすくなる
→肌荒れ、ターンオーバーの乱れを引き起こす
・活性酸素が発生しやすくなる
→肌老化しやすくなる
・常在菌のカンジタ菌が増殖する
→腸壁が薄くなる
…などなど、腸内環境が悪いと肌へも悪影響があります
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3・栄養不足
人は食物から栄養をとっているわけですが、その栄養で肌も構成されていきます。
不摂生などで栄養不足になると肌の構成も弱ってしまい、そこからバリア機能が低下する場合もあります。
肌への影響力があるビタミンA、C、Eといったビタミン群はもちろん、皮膚のもとになるタンパク質も必要です。(植物性タンパク質より動物性タンパク質のほうが摂取しやすい)

食生活が偏りがちな人は見直していきましょう。
敏感肌の治し方

敏感肌になったら、まずはバリア機能の修復を図りましょう。
バリア機能が低下したままでは、いつまでも肌荒れしやすい状態が続いてしまいます。
また、肌内部の水分保持も難しくなるので乾燥の悪循環にもなりかねません。
バリア機能を高めるには、角質層内の水分量を上げていきます。
角質層の保湿成分セラミド
角質層内で水分をキープしている主成分はセラミドです。
つまりセラミドを補っていけるスキンケアが、効率のいい敏感肌の治し方になります。
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敏感肌の人が増えてきた昨今では、このセラミド配合のスキンケア用品が増えてきました。
こういったセラミドスキンケア用品を手にとって、改善していきましょう。
改善に向けて
敏感肌になってしまうと、さまざまな刺激に反応しやすくなってとても不便。
要因になりそうな心あたりは排除して、そのうえでバリア機能を回復させるスキンケアをとり入れてください!