普段は平気なのに、春先になると肌が荒れやすくなる人も多いはず。
なぜなら春先には花粉というアレルギー物質が飛び交うからです。
しかし私は花粉症じゃないよ?と思う人もいるでしょう。
じつは花粉症じゃなくても、アレルギー体質の人や乾燥肌の人も肌が荒れやすくなるのです。
そしてもちろん、花粉症の人はくしゃみや鼻水だけでなく肌荒れも誘発させがちです。
肌が荒れがちになっているときにはいつもと違うファンデーション対策をして、肌を守らなければいけません。
Contents
肌荒れしやすくなる原因
春先に限らず、普段とは違う環境下に行くと肌が荒れることがあります。
それは肌に対して、何らかの刺激物質が影響を与えているからです。
本来なら肌は、刺激物質(アレルゲンなど)から守られる働きをもっています。

ところが肌が乾燥していたり、季節の変わり目で肌が不安定になっていたりすると守り切れなくなってしまいうのです。
その肌を守る働きをバリア機能といいます。
角質層とバリア機能
ではバリア機能について少し詳しくみていきましょう。
バリア機能が強いか弱いかは、肌の1番外側にある角質層によって決まります。

角質層はレンガのように重なり合っているので(ラメラ構造)、層内の水分が足りないとスカスカ状態になります。

するとバリア機能が低下し、外部刺激が肌内部に侵入しやすくなってしまうのです。
肌内部の水分も蒸発しやすくなります。(上図参照)
逆に角質層内の水分量が十分に満たされていればバリア機能が高くなり、外部刺激も侵入しにくくなります。
だから肌荒れしやすくなっているということは、バリア機能の低下を疑わなくてはいけません。
つまり角質層内の水分量が不足しているのです。
乾燥肌と敏感肌
水分量が不足しているということは、肌が乾燥している…「乾燥肌」のことですね。
そして乾燥状態(バリア機能が低下している状態)から、肌が荒れやすくなると「敏感肌」と呼ばれるようになります。
じつはこの2つに明確な定義はありません。
ちょっと荒れてるだけなら乾燥肌と考えてもいいし、とにかく刺激に反応しやすくなったら敏感肌と考えていいでしょう。
とにかくこの2つの共通点は「水分量が足りていない=バリア機能が低下している」ということです。
だからどちらも対策としては同じになるのです。
自分はまだ敏感肌にはなっていない!と思っていても、しっかりと対策することが大切です。
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荒れがちな敏感肌へ!
ファンデーション対策3選

こうして肌が荒れがちな状態のときは、ファンデーションにいくつか対策をとっておきましょう。
ファンデーションはスキンケア同様に毎日肌に乗せるものなので、じつは肌対策としてとても重要なポイントになるのです!
1・避けたいアイテム
まず、いつも使っているものでも、敏感肌には使わないほうがいいものがあります。
それが「リキッドファンデーション」と「化粧下地」です。
リキッドファンデーション
リキッドファンデーションはカバー力もあり、愛用者がたくさんいます。
しかしカバー力のあるリキッドやクリームファンデーションといった液体タイプのファンデーションは、油分を多く含んでいます。

ほかにもその油分を安定させるための添加物も多く含まれていると考えられます。
荒れがちな肌に使うなら油分が比較的少なめな、パウダータイプのファンデーションを使ったほうが肌をいたわれるのです。
化粧下地
化粧下地にもリキッドファンデーションと同じように油分が多く含まれています。
だから敏感肌には、化粧下地も避けたいアイテムです。

しかしいきなりファンデーションを肌に乗せるわけにはいきません。
だから化粧下地の代わりに、保湿効果があるクリームか美容液を使ってみましょう。
ハンドプレスでしっかりと肌を保湿してからファンデーションを塗るようにしてください。
2・ミネラルファンデーションを使う
敏感肌には、パウダータイプのファンデーションの中でもとくにミネラルファンデーションがおすすめです。
天然のミネラルのみで構成されたミネラルファンデーションなら肌への負担が少ないので、敏感肌にも比較的安心して使うことができます。
商品を選ぶときの注意点
ただし「ミネラル」と名前が付いていればいいというわけではありません。
ミネラルファンデーションと名乗るための定義がないので、ミネラル100%じゃなくてもミネラルファンデーションと名乗っている商品がたくさんあります。
なかには、「これでミネラルと名乗るの!?」と言いたくなるような商品も…。
製品情報をよく確認して、なるべくミネラル100%のファンデーションを選ぶようにしましょう。

とくにマイカや亜鉛といったミネラルは抗炎症作用があるので、荒れがちな肌にはおすすめの成分です。
商品を選ぶときの参考にしてください。
肌にやさしいファンデは?
3・パフ、ブラシを清潔に
何気なく使っているパフやブラシには雑菌がたくさん繁殖しています。
それは敏感になっている肌に大ダメージを与えることにもなりかねません。
肌荒れの原因がパフやブラシにあったという例も結構あるのです。

顔を洗うついでにパフを洗う習慣にして、毎日きれいなパフとチェンジするようにしましょう。
敏感肌には効果的な対策を
敏感肌へのファンデーション対策をいくつかご紹介しました。
いつもと違う対策をとるのは面倒ですよね。
しかし荒れがちな肌をちゃんといたわるか、いたわらないかではその後の肌のコンディションにも影響していきます。
大変かもしれないけどできるところからはじめていきましょう!