そろそろ過ごしやすい季節になってきました。
歩いても気持ちがいいので外で過ごす時間も増えてくると思います。
しかし外に出るときに、まだそれほど日差しは強くないと油断してはいけません。
しっかりと紫外線対策をしていかないと肌が紫外線の攻撃を受けてしまいます!
今回は春先の紫外線について詳しく解説していきましょう。
Contents
紫外線は春先から強くなる!
3月あたりはまだ冬の気分で、紫外線に対しての意識がゆるいままになりがちです。
しかし3月に入ると紫外線の量は9月とそれほど変わらないくらいの量になってきます。
そして4月ともなればほぼ9月と変わりません!

あの、まだ残暑が厳しい9月と同じくらいと考えるとちょっと怖くなりませんか。
3月 | 11.63 |
4月 | 16.36 |
7月 | 23.56 |
9月 | 16.51 |
12月 | 4.8 |
(単位kJ/㎡)
3月に対策が必要な理由
9月はまだ夏の名残りで紫外線対策をしっかりしているのに、3月は9月ほどの紫外線対策をしている人が少ないようです。
しかし春先こそ紫外線対策が大切なのです!
なぜなら紫外線が少ない冬を過ごしていた肌は、紫外線への耐性が弱くなっているからです。
肌が無防備になっているところにグングンと紫外線量が増えてくるので、春先に油断していると肌は大ダメージを受けることになりかねません。
保湿機能低下に注意!

紫外線対策とは「日焼け対策」と考えている人が多いですが、紫外線の影響で1番怖いのは保湿機能の低下です。
とくに保湿機能の衰えが気になる年代は、スキンケアで保湿に力を入れても紫外線で台無しになりかねないので注意が必要になります。
保湿機能低下の仕組み
ではなぜ紫外線によって保湿機能が低下するのかみていきましょう。
紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類がありますが、UV-Cは波長が短いので地表まで届いていません。(届いたら怖いくらいの肌破壊力があります)
私たちの肌まで届いているのはUV-AとUV-B。
UV-Bのほうが波長が短いのですが、強いパワーをもっています。
肌をヒリヒリさせたりするのはこのUV-Bのほうです。
そしてUV-AはUV-Bほどの強さがない代わりに、波長が長いので肌内部まで影響力していきます。

この時点で角質層内の保湿成分であるセラミドなどから水分を奪っていきます。
さらに波長の長いA波が肌の奥にある真皮層まで到達。
真皮層内で水分を保っているコラーゲンやエラスチンにまで破壊攻撃が及んでしまうのです。
紫外線の影響がコラーゲンにまで及ぶと肌乾燥だけでなく、肌がたるみやすくなってしまいます。

肌の酸化にも注意
最近では肌の酸化も美容の大敵として注目されています。
体内に取り込まれた酸素が活性酸素に変化し、酸化させていきます。
「肌の酸化」=「肌の老化」と考えてください。
紫外線は私たちの体を酸化させてしまう活性酸素を発生させやすくします。
つまり紫外線は酸化によってより私たちの肌を劣化させてしまうのです。
紫外線による肌ダメージ

こうした紫外線による肌ダメージは、思った以上に肌リスクを高めていきます。
バリア機能低下でアレルギー反応
まず紫外線によって角質層の水分が奪われると、バリア機能が低下します。
バリア機能とは
角質層は肌の1番外側にあり、水分をしっかりと保持することで壁をつくっています。
これが肌のバリア(バリア機能)になっています。
ところが角質層内の水分が減少すると壁がスカスカ状態になり、バリア機能が低下してしまいます。
バリア機能が低下するとアレルゲンといった刺激物質が肌内部に侵入しやすくなるだけでなく、肌内部の水分も保ちにくくなってしまいます。
こうして紫外線によってバリア機能が低下すれば、ちょっとした刺激でも肌が反応するように…。
とくに春先はアレルギー物質である花粉が多く飛散しています。
肌荒れもしやすくなってしまい、さらに敏感肌にまで発展する可能性もあります。

敏感肌になってしまうと服を洗う洗剤やスキンケア用品にまで反応してしまうこともあり、かなり不便な状態になりかねません。
乾燥からしわ、たるみ発生
前述したように、紫外線によって肌の水分量が減ってしまえばシワのリスクが一気に高まります。
さらに真皮層内のコラーゲンやエラスチンが破壊されれば肌全体のハリもなくなるので、たるみもできやすくなります。
こうして紫外線の攻撃はシワ、たるみの原因になり、肌老化を進めていくのです。
シミやソバカスも
もちろん紫外線によってシミやソバカスも増えていきます。
紫外線を浴びると肌を守るためにメラノサイトがメラニン色素を作りだしてしまうからです。

本来なら紫外線を浴びなくなるとメラニン色素の生成がストップしますが、紫外線を浴び続けることで「メラニンを作り続けるメラノサイト」が出現してしまうこともあります。(これがシミの原因になります)
紫外線対策+保湿ケア

肌にとってとても怖い紫外線。
だから外に出るときは春先でも紫外線対策をしっかりとしなければいけません。
では紫外線対策のポイントをみていきましょう。
日焼け止めの強さは?
紫外線対策として難しいのはSPFの高さです。
バッチリ紫外線をカットしたいからSPFの高いものを!と考えてしまいますが、SPFの高さは肌への負担の高さを意味してしまいます。
肌への負担も考えるとSPFは15~25くらいがおすすめです。
こちらもチェック
そして日焼け止めにプラスして、できれば日傘や帽子などで紫外線をカットするようにしましょう。(UV-Bをカットできます)
保湿でダメージケア
紫外線対策をしっかりとしていても、完全に紫外線をカットすることはできません。
すると外で紫外線を浴びた時間が長くなるほど、どうしても肌ダメージを受けてしまいます。

ダメージを受けた肌には保湿ケアが必要です。
水分量を補って、バリア機能も修復したいからです。
保湿成分をしっかり補うことで肌ダメージがずいぶんと軽減できるので、紫外線を長く浴びた日はぜひ保湿ケアを!
UV乳液は便利アイテム

季節を問わず、肌には保湿効果もUV効果も欲しい。
その2つを叶えてくれる便利なアイテムがUV乳液です。
春の紫外線対策にはとくにおすすめ!
UV乳液とは
UV乳液とはその名前の通り、UVカット効果もある乳液です。
乳液なので保湿効果もあります。
また、UV乳液には化粧下地にもなるタイプがあり、そういった商品をつかえば乳液→メイクへと進めるので朝の時短にもなります。
紫外線は年間を通して対策をとる必要がありますが、自宅で過ごす日はメイクや紫外線対策が面倒くさくなりがち。
そんなときにもUV乳液を使用しておけば窓際や洗濯干し、ちょっとした庭仕事のときも安心できます。

そしてクレンジングを必要としないタイプが多いので、肌への負担も少なくオフできるのもうれしい特徴です。
UV乳液と日焼け止めの違い
UV乳液の特徴 | ・保湿成分や美容成分を多く配合
・スキンケア重視 ・クレンジング不要タイプが多い |
日焼け止めの特徴 | ・UVカット効果重視
・クレンジング必要タイプも多い(とくにウォータープルーフタイプは多い) |
化粧下地の必要性
化粧下地の機能もついているUV乳液なら、基本的に化粧下地は必要ありません。
しかしメイクのノリに影響が出る場合は化粧下地が必要になる場合もあります。

また、UV効果が低めのUV乳液のときには、場合によって日焼け止め下地も併用して紫外線対策を強化する必要があります。
シーンによって(または季節によって)「UV乳液だけ」「UV乳液+日焼け止め下地」と工夫してください。
夜のスキンケアでは使用しない
UV乳液を夜のスキンケアに使用するのはおすすめできません。
紫外線カット効果があるということは、少なからず肌への負担もあると考えるべきだからです。
夜のスキンケアでは普通の乳液を使用し、睡眠時にしっかりと肌を休ませてあげましょう。
おすすめのUV乳液
では口コミでも人気のUV乳液をご紹介していきましょう。
キュレルUVミルク
![]() |
SPF30・PA++ |
Amazon価格(2020年3月現在)・1650円 |
セラミド配合で保湿しながらUV対策もできる乳液。
キュレルは敏感肌向けのブランドなので、日焼け止めの肌負担が怖い人にもおすすめのやさしい処方になっています。
潤浸保湿セラミド機能成分、ユーカリエキス、アスナロエキスといった潤い成分配合です。
エリクシールホワイトデーケアレボリューションT
![]() |
SPF30・PA++++ |
Amazon価格(2020年3月現在)・3400円 |
化粧下地にもなるエリクシールのUV乳液。
注目の美白成分、トラネキサム酸配合でメラニンの生成を抑制してくれます。
こちらの商品はSPF50のタイプもありますが(デーケアレボリューションT+)、SPF30のほうがしっとり感があるとの口コミが多くなっています。
オバジからもUV乳液が発売!
未来の肌を守ろう!
紫外線の影響は日焼けのようにすぐ反映するものだけではありません。
肌へのダメージとして蓄積されていく影響のほうがずっと怖いのです。
紫外線をよく浴びる環境にあった人は、肌年齢が実年齢よりもずっと高くなるというデータもあります。
将来の自分の肌を守るためにも紫外線対策をしっかりとしていきましょう!