最近では、寝るときにマスクをする人が増えているそうです。
たしかに喉が痛いときや乾燥が気になるときにマスクをつけて寝ると、翌朝は喉が楽になっています。
風邪予防にもなるといわれています。
今回は、そんな「寝るときマスク」の肌への影響を検証してみましょう。
Contents
「寝るときマスク」の効果
寝るときにマスクをつける人が増えたのは、いくつかの理由があります。
就寝中の喉の乾燥を防ぐので、効果が得られる
・風邪予防
唾液の分泌が少なくなる就寝中でも、口内が高温多湿になる
・冷え対策
冷たい空気を吸わないことで、身体も冷えにくくなる
・外部刺激対策
ホコリや花粉といったアレルゲンの侵入を防いでくれる
こうした効果があることから、とくに冬場は寝るときにマスクを着用する人が多くなってきたのです。
そしてさらに「寝るときマスクは肌にもいいよ」といわれています。
ではなぜマスクが肌にいいといわれるようになったのでしょうか。
乾燥対策になるから
マスクが喉を乾燥から守るのと同じ原理で、肌も乾燥から守られることになります。

とくに乾燥が気になる季節はマスクをして寝ると安心!と感じて、寝るときマスク愛用者も増えたようです。
たしかに寝るときマスクは「乾燥から守られる」という点で美容への作用があります。
しかし、ちょっと待ってください。
よく考えてみるとデメリットもあるのです。

そこで「寝るときマスク」をするなら、肌へのメリットとデメリットを把握しておく必要があります。
肌への影響を検証

肌へのメリット
ではまずメリットからみていきましょう
保湿効果
前述したとおり、寝るときマスクは肌への保湿効果があります。
水分の蒸発防止になるので、室内が乾燥していても肌がある程度守られるのです。
さらに自分の呼吸がスチーム代わりになり、肌が水分補給できることになります。
肌の冷え予防
マスクを着用することで、呼吸の熱が肌を温めてくれることになります。
つまり肌が冷えにくくなるのです。

じつは肌を冷やすことは、スキンケアのうえで良くありません。
肌が冷えることでターンオーバーが乱れやすくなるからです。
肌のターンオーバーが乱れると古い角質が溜まりやすくなったり、肌の色がくすみやすくなったりします。
リップケアになる
唇は皮脂の分泌がないので、冬はかなり乾燥しやすくなります。

リップをつけたうえにマスクを着用して寝ると、保湿とスチーム効果でうるおいやすくなってくれます。
肌へのデメリット
こうして肌へのメリットがいくつかありますが、デメリットも存在しています。
肌荒れの原因に
寝ている間、じっと動かない人はほとんどいません。
大抵の人はけっこう動いています。
布団でマスクが擦れたりもするし、知らず知らずのうちに自分でマスクをいじったりもします。
こうしてマスクと肌とに摩擦が起きると、肌が傷つくことになります。
つまり肌荒れの原因になることもあるのです。

とくに敏感肌の人には、寝るときマスクはおすすめできません。
ニキビ悪化の可能性
マスクによってのスチーム効果はありがたいのですが、長時間の「蒸れ」は細菌を繁殖させます。
ニキビができている人はアクネ菌が増殖しやすくなってしまい、ニキビが悪化してしまう可能性があります。

また、ニキビができやすい人も、新しいニキビを増やす原因になってしまうので注意が必要です。
睡眠阻害
寝るときマスクで寝つきが良くなる人もいますが、寝つきが悪くなる人もいます。
なんとなく息苦しく感じたり、マスクの着用感が気になる人は、睡眠の質が著しく低下してしまうことになります。

睡眠の質が低下すると代謝が悪くなり、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
■睡眠と代謝の関係
年齢に関係なく、睡眠時に成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンが代謝を促進してくれます。

良質な睡眠をとれないと成長ホルモンの分泌量が減ってしまい、代謝を低下させてしまうのです。
寝るときマスクの注意点

こうした肌への影響を知ったうえで、寝るときのマスク着用を考えましょう。
そして、寝るときマスクをするなら注意点があります。
素材、フィット感
肌になるべく負担がかからない素材を使っているものや、通気性のいいマスクを選ぶ必要があります。
加えて、フィット感も重視しましょう。
あまりズレないマスクなら、肌への摩擦を軽減できるからです。
おすすめの素材
マスクの素材には不織布、コットンガーゼ、シルクがあります。
不織布のほとんどは化学繊維なので、肌にいいとはいえません。
天然素材のコットン、シルクをつかったマスクにしましょう。
コットンガーゼやシルクの布製マスクは、洗って繰り返し使用することができます。
マスクの前にスキンケア
化粧水やクリームなど、しっかりと保湿をしてからマスクを着用しましょう。
保湿力をアップさせるだけでなく、摩擦の軽減にもなります。

唇も同様に、リップを必ず塗るようにしてください。
メリット、デメリットの比較
寝るときマスクにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
メリットとデメリットをよく比較して、それでも自分はメリットのほうが高い!と思ったら寝るときマスクをするようにしましょう。