最近、化粧がうまくのってくれない…。
肌のハリがなくなってきた…。
そんな風に感じるなら、年齢肌の兆候かもしれません。
では、効果的に肌老化を防ぐにはどうしたらいのでしょうか。
ここでは、エイジングケアで注目されているプラセンタについて解説していきます。
Contents
プラセンタとは
プラセンタとは、英語で「胎盤」という意味です。
しかし美容業界で使われているプラセンタという単語は、胎盤から抽出した成長因子や栄養素のことを指しています。
プラセンタの成分
胎盤は、胎児の発育をささえ、生命を守る機能(免疫機能など)を備えています。

「成長」に関係しているだけあって、含まれている成分は私たちの体の「核」となるようなものばかりです。
体の新陳代謝を活発にする成分
・豊富な栄養素
タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質、糖質
・酵素
約100種類の酵素が確認されている
・核酸
新しく細胞を作り出す成分
・ムコ多糖類
細胞に水分を保持させる成分
成長因子に注目
こうした成分の中でも、とくに特徴的といえるのは成長因子です。
胎盤の中で、胎児はすごいスピードで成長していきます。
それは胎盤から送られる成長因子の力によって、細胞分裂が猛烈なスピードで行われていくからです。

そう、成長因子のパワーはすごいのです!
この成長因子を肌にとり入れることで新陳代謝が活発になれば、肌を若々しく保つサポートになってくれます。
プラセンタの効果
こうして肌の新陳代謝に貢献できるプラセンタは、さまざまな肌悩みに対応できます。
肌代謝の低下によって衰えがちな保湿機能、メラニンの蓄積、しわなどに対して、根本的なアプローチとなるのです。

ほかにもプラセンタには抗酸化作用があり、肌の酸化を抑制する働きをもっています。
抗酸化作用とは
活性酸素の働きを抑制(または活性酸素を除去)して、体の酸化(=老化)を抑える作用のこと
肌の代謝、抗酸化作用と、プラセンタにはエイジングケアにとり入れる魅力が詰まっているのです。
プラセンタの肌効果
・美白
・保湿
・弾力アップ
・酸化抑制
プラセンタの種類

エイジングケアにプラセンタをとり入れる人も増え、「プラセンタ配合」と記載されている化粧品をよく見かけるようになりました。
しかしその「プラセンタ」は、何が原料のプラセンタでしょうか。
プラセンタにはいくつかの種類があります。
そしてその種類によって、効果の高さも違ってしまうのです。
3つに大別
まず、大きく分けると「動物性」「植物性」「海洋性」の3種類になります。
ここで注意しておきたいのは、植物性と海洋性です。
魚類と植物には胎盤がありません。
つまり、プラセンタの大きな魅力である成長因子が含まれていないのです。

エイジングケアを意識してプラセンタをとり入れるなら、「植物性プラセンタ」や「海洋性プラセンタ」では、少々役不足かなと感じます。
植物性や海洋性は、肌への効果を理解したうえで、プラセンタとは違った意味合いでじょうずにつかっていきましょう。
植物の胎座という部分を使用しています。
豊富な栄養素(ビタミン、ミネラルなど)は含まれていますが、成長因子は含まれていません。
・海洋性プラセンタ
卵を包む卵巣膜という部分を使用しています。
コラーゲン、ヒアルロン酸といった成分が含まれていますが、成長因子は含まれていません。
動物性プラセンタ
実際に胎盤から抽出し、成長因子を含んでいるプラセンタは「動物性プラセンタ」ということになります。

そして動物性プラセンタの原料となると、羊、豚、馬が代表的です。
日本国内では羊が原料のプラセンタは入手しにくく、豚か馬になります。
■どうして羊は流通してないの?
もともとはプラセンタの原料に牛も使用されていました。
しかし狂牛病が発生したことをきっかけに、牛が原料の胎盤は使用されないことに。

その際に厚生労働省から「狂牛病が発生している国の牛や羊の胎盤はつかわないように」という通知が出たのです。
ヨーロッパでは羊プラセンタが人気ですが、日本国内で販売されている羊プラセンタは輸入品と考えてください。

こうした輸入品の羊プラセンタを使用する場合は、狂牛病が発生していない国(オーストラリア、ニュージーランド産)が、比較的安全性が高いとされています。
動物性は安全性が大切

国内では豚か牛が原料のプラセンタが販売されているわけですが、圧倒的に多いのは豚が原料のプラセンタです。
なぜなら、豚のほうが牛よりもかなり安価にプラセンタを製造することができるからです。
豚と馬の安全性を比較
豚は、牛と違って大量飼育が可能です。
そのため安価にプラセンタを抽出することができます。

しかし大量飼育をするためにワクチンや薬剤などを投与し、病気などの感染予防をしている可能性が非常に高いといえます。
一方で馬の場合は豚に比べて寄生虫の心配も少なく、健康的に飼育することができます。
奇蹄類なので、口蹄疫や狂牛病という病気のリスクもありません。

動物性プラセンタは母体の健康状態が製品に大きく反映するので、こういった安全性がとても大切になってきます。
安全を意識する
化粧品に配合されている動物性プラセンタは、販売している会社の信頼性が大きく影響します。

「何が原料か」「原産地はどこか」「どういった品質か」といった部分を確認できる商品が安心です。
馬と豚の効果を比較

馬と豚のプラセンタを比べると、馬のほうが安全性が高いという解説をしました。
さらに成長因子も、豚より馬のほうがかなり多く含まれています!
馬プラセンタは有効成分が多い
馬は安全性が高いので、胎盤エキスを抽出するときの殺菌処理の工程が少なくなります。
殺菌処理が少ないとそれだけ有効成分が多くエキスの中に残り、高濃度のプラセンタとなります。

また、1度の出産で10匹くらい子供が生まれる豚に対して、馬は単頭の出産になります。
そのために胎盤の損傷もかなり少なく、馬プラセンタは栄養素やアミノ酸の含有量も多くなるのです。
肌効果が高くなる
こうして抽出された馬プラセンタは、天然の保湿成分であるアミノ酸がたっぷりと含まれています。
このアミノ酸によって、乾燥によるシワなどの肌悩みに高い効果が期待できます。

ほかにも酵素、ビタミン、ミネラルなども豊富に含まれているので、抗酸化作用による酸化抑制効果(老化予防)も高くなります。
さらに活性ペプチド、ヒアルロン酸、成長因子といった肌効果の高い成分もたっぷりです!
馬プラセンタで肌を底上げ
エイジングケアに効果が高いプラセンタ。
肌年齢が気になる人は馬プラセンタを試して、肌の力を底上げしていきましょう!